何気ない判断。
何気ない思い。
瞬間的にわき上がる感情。
瞬間的に相手を決めつけて判断する。
人間の感情や判断というのはほんの0.1秒の間に起こります。
それがあまりにも早いため、
「私は涙もろい」
「私は怒りっぽい」
「私は批判家である」
などのアイデンティティに直結するような反応が瞬間的に出てきます。
なお、「無反応」や「無感動」も反応の一形態になります。
コンマ1秒には人生のすべてが詰まっているように思います。
過去に経験した嬉しかったこと、誰かに何かを言われて傷ついたこと、それによって決意したこと、様々な蓄積があると思います。後天的に経験することはほとんどの場合生まれ育った過程によって規定されることが多いと思いますので、ほぼ幼少期、青年期までの経験によって人生のすべてが決まり、それがコンマ1秒に凝縮されると言っても過言ではないでしょう。
人は自分のことを「○○という人間である」と規定しているかもしれませんが、ほとんどの場合それは環境によって作られたものです。それから自由になっているつもりの人も、所詮はつもりかもしれません。
人間というのは因果律に支配されている生き物です。
ここから抜け出すために様々な学びを経験してきましたが、心理学でもスピリチュアルでも正直難しいと思います。抜け出すために必要な学びを言語で伝えること自体がそもそも不可能だからです。
この極意は悟りの中にあります。西洋では神という概念を用いて説明しようとしてきました。東洋では不立文字とも言われます。私は特に西洋系スピリチュアルの学習を主にしてきましたが、言語による伝達は大変に困難であることは経験を通して分かります。
このコンマ1秒というごく短い時間に魔法を起こすことが出来れば、因果律の支配から自由になれると思います。
私にとってこれは魔法のようなテクニックなので魔法という言葉を使いましたが、実に科学的で論理的な手法だと思いますので、お話しできる方には伝えていきたいと思います。
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