分割統治

あなたがどんな人間なのか、それを知るためには、あなたがどんな影響を受けてきたのか知る必要があります。
もっとも単純なレベルでは、あなたの生育環境を知ることであり、両親やそれに類する養育者との関係を知ることから始まります。
そして次のレベルでは、その両親がどのような環境で育ったのかを知ることが必要になってきます。言い換えれば、生育環境の生育環境です。

そのような文脈で、最近読んだ本の中からいくつかポイントを取り上げてみたいと思います。1回では取り上げきれないため、今回は一つのポイントに絞って書きたいと思います。

まず大前提として、今現在日本人としてこの日本列島に生きている人々は、戦後のGHQによる占領政策の影響を受けずにいることは不可能だったと思います。であるからして、その占領政策がどのようなものであったのか、そこからどのような影響を受けてきたのかを客観的・俯瞰的に把握しなければなりません。

なぜならば、そうでなければ自分がどんな影響を受けた上で今の人格形成をしてきたのか、ひいては、自分はどんな人間なのかを知ることが出来ないからです。

分割統治

「GHQの日本洗脳」(山村明義、光文社)の本の中では、何度となくGHQが日本で「ディバイド・アンド・コンサーン」政策を行ったという記述が出てきます。ネットで調べるとより分割統治という言葉の方が一般的で、「ディバイド・アンド・コンカー」政策という言葉をよく目にします。

書籍の方で語られる例としては、GHQによって設立された日教組により教育界に混乱が起きたことや、朝日新聞社内にリベラル派と左派の分裂が生じたなど、日本国民が国民同士で憎しみ合い、混乱が生じてきた様が語られています。

ネットの方で分かりやすい説明があったので引用させて頂きます。

白人社会では、血で血を洗う戦いが続けられてきた。その経験から、脅威となるかもしれない相手に力を持たさないためには、常に反目しあう勢力をつくっておくことが、もっとも効果的だと知っている。その常套手段の一つが、分割統治(ディバイド・アンド・コンカー)だ。

ドイツは戦後、西ドイツと東ドイツの二つに割られ、東側陣営と西側陣営の一員となって対立した。日本も戦後、分割統治の手法が取られた。分割などされていないと思われる方がほとんどだろうが、お隣の韓国も北朝鮮も終戦時は日本の領土だった。すなわち、韓国と日本に分割し互いに反目させて、力を持たせないというのがアメリカの占領戦略の基本だった。さらに朝鮮半島では北朝鮮と韓国が相対している。

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=207186

このように、分割統治というのは相手を弱体化させる立派な戦略であり、この場合で言えば日本を弱体化させるための方法・手段であったと言い換えることが出来ます。

少し視点を自分個人から国やアジアにまで俯瞰したとき、妙に争いが多い気がしませんか。それも、つまらない意地の張り合いのような争いです。今現在の日本国内で言えば、日本国の総理自身が国民から尊敬さえされていません。日本と韓国や中国の関係も悪いと言えるでしょう。

これはおかしくないでしょうか。団結すれば強くなれるのに、分割・分断されることによって弱体化しているという風に見えないでしょうか。

それは、視点を身近なところに持ってきたところで同じ事です。戦後の日本では個人主義が流行することにより、個人の自立がもてはやされるようになりましたが、逆に人と人とのつながりが表面的で形骸化してきた面は否めないと思います。

つまり、分断や境界線は弱体化への道であり、団結や結合は強者への道であると、言い換えることも出来るかも知れません。極論に聞こえるかも知れませんが、何でもかんでもバラバラに個人でやるべきだと考えていれば、強い勢力になれないからです。現代の地球上で起きている問題は個人で解決するべき事ではなく、地球人として団結して取り組むべき課題であることが多いからです。

アイデンティティも同じ事です。体を境界線とした自分を自分だと思っていれば、他者のことなどどうでも良くなってきます。体の自分の利益のことだけ考えていれば、得られるものも幸せも、とても小さなものになってしまいます。

今の時代は、分割や分断という幻想から目覚めるべき時代になった、といえるのかも知れません。

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