「本当の自分」の追求

人は、生まれてから様々な経験を経て、自分の考え方、哲学とも言えるものを身につけていきます。経験だけでなく、本や様々なメディアなど、目や耳を通して入ってきた情報も含まれるでしょう。

そして、アイデンティティを確立します。その上で、「自分はこういう人間である」という認識を確立するのです。確立できていないと認識していたとしても、確立できないメカニズムの中にいる、という風に表現することも出来ます。

私は今まで、メンタルヘルスや心理学、様々な哲学やスピリチュアルの知識を通して追求してきましたが、最近になってようやく全ての知識が統合できるようになってきました。様々な切り口で様々な表現をしていますが、使っている言葉が違っても指し示していることが同じ、というような事があるからです。

人は皆、思い込みの中にいる。心理学やスピリチュアルの世界では当然として語られる内容です。

しかし、私は別に、これが悪いこととか、善悪の観点から語ろうとしているのではありません。人間とは必然的に思い込みの中で人格形成するようになっているのだと、今の私は捉えています。その度合・レベルが人によって大小の違いはあれど、人は必ず自らの世界観・視点・判断基準・そして観術で言うところの「観点」に囚われるようになっているのです。新しい知識を取り入れていると言っても、自分の判断基準でしか聞けないのであれば、新しい知識に出会っているとさえ言えないわけです

ある種の人は、それを特に問題視しないでしょう。なぜなら、これこそが人類がずっとやってきたことですし、あまりにも当たり前すぎて疑う対象になり得ないからです。疑うにはその視点がそもそもその人の中にないと無理だとも言えます。

しかし、例えば、生きていることが苦しい人、そのままでは生きづらい人生観を持っている人は、自分の持っている人生観を棚卸しする必要性に迫られることがあります。なぜなら、「自分の考え方が絶対正しい」と思ってその人生観に固執している限り、苦しみもセットでやってくるからです。よく言われるように、外界の問題(のように見えるもの)は内面の反映であることがしばしばあります。

では、その一部の人は、自分の考え方の癖・物事の捉え方の癖、パターンから自由になる必要があるわけです。(ならなくても自由ですが)

もちろん、自由になるよりも〇(正解・勝ち組・etc)になることの方が大事だと思う人も多いと思います。これもまた、人間の存在欲求からすればやむを得ないことでしょう。しかし、思い込みや考え方の癖というのはその成立過程からすれば必ず生後どこかの段階で環境によって身につけたものであり、それによって自分の「本来のあり方」がねじ曲げられ、見えなくなっている状態である、という風に表現することも出来ると思います。

私の場合、特に環境による存在否定がひどかったために、生存を守るため「自分」をねじ曲げて生きざるを得ない状況でした。その状況が続いてしまったために、自分で自分が分からないというような状況になってしまったわけです。私は、「本来の自分」を取り戻したいと思いました。それが根源的な動機であったと思います。

本来の自分への還り方

心理学では本来の自分に到達することは不可能だと考えています。なぜなら、「本来の自分」を学術的に定義することは不可能だと思うからです。例えば、交流分析でPACが等しく機能している状態が「正しい」状態だと言えるでしょうか。では、そうではない状態は「正しくない」状態なのでしょうか。その観点から見たときに、西洋的な学術の知識では「本来の自分」に還ることは不可能だと思いました。

では、スピリチュアルはどうでしょうか。「神」の概念を使い、非常にうまく説明していると思います。宗教にしても、スピリチュアルにしても、エゴからの回帰がうまく語られていると思います。人間の苦しみの根源的なところを見ていくと、結局エゴが自分だと思うアイデンティティ(が最終的な問題であるという結論)に行き着くと考えています。「神」の概念や「ワンネス」の概念によって精神的な安らぎをようやく得た人も多いでしょう。

何か、ここにもキーがあるわけです。

家庭環境によってひどい苦しみを背負い、本来の自分さえ分からなくなった人がいるとします。では、本来の自分はどうやって取り戻せるのでしょうか。そもそも、苦しみしか知らないのに、「本来」というのは時系列で言えばどのポイントを指すのでしょうか。むしろ生まれる前でしょうか。一度も本来の自分で生きたことのない人が、戻りたくなるような時系列上のポイントがそもそもあるのでしょうか。

やっと、このあたりの疑問に答えが出せそうになってきました。最終到達はしていませんが、かなり答えは近いです。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください