「好き」で繋がること

私は2010年頃から何年かかけて作家の本田健さんに様々なことを学びました。

最初は訳も分からずお金のこと、人間関係のこと、願望達成のこと、自分らしく生きること、等について彼の提唱する考え方を学んできました。もともとそれまでの信念体系にあまり確固たるものもなかったため、乾いたスポンジが水を吸い込むように、たくさんのことを吸収できたと思います。そして、お金や仕事について学ぶとき、彼から学ぶことが出来て本当に良かったと思っています。

学んでいる当時は必死だったために分からなかったことが、究極の1を理解してから再度見渡したとき、改めて彼の広めようとした世界観やビジョンの美しさに感嘆します。

今回はその一つ、「好き」をベースに繋がることについて書いてみたいと思います。

現代ビジネスの問題点:提供側と依存の力関係

彼はいつも、感情のことを話していました。その頃は分からなかったことですが、その後自分でもビジネスとしてカウンセラーを始めようかと取り組む中で、お金との付き合い方、ビジネスの展開の仕方などに感情がものすごく関係していることが分かりました。

現代におけるビジネスの展開上、何が重視されているのかと見たときに、私の視点から見たとき、不安をベースとした依存関係を構築し、顧客をつなぎ止めるという戦略が一般的にとられていると感じます。

そしてその不安とは、かなり根源的なところまで到達します。それは、「ありのままの自分ではOKではない」ということです。

例えばテレビを見るとき、なぜそれを見るのでしょうか。なぜその番組を選んだのでしょうか。「好き」で見るのであれば問題ないと思います。しかし、「皆と同じ情報を共有していなければ話について行けない」という思いが根底にあるのであれば、それは話についていけない自分のことをNGだと捉えていると言うことです。それは、少し難しい言い方をすれば、結局のところ不安をベースにした行動だと言うことなのです。

カウンセラーという仕事に限らず、商売として考えたときに、顧客を依存させた方が有利であることはビジネス的に言えると思います。「あなたはまだ十分でない」「あなたは今のままではOKではない」というメッセージを発していれば、顧客を誘導しやすいでしょう。相手の不安を喚起し、自分はそれに対して答えを与えられる、自分は相手の欠落を埋められるというメッセージを発していれば、ビジネス上有利になると考えられます。

しかし、そのような依存と提供側の力学をいつまでも持ち続けたとき、自分の金銭面は潤うかも知れませんが、そもそも自分のやりたかったことは達成できるのでしょうか。つまり、こういうことです。「あなたはまだ十分ではない」「あなたはOKではない」という認識に基づくサービスの提供関係、人間関係の構築関係であれば、その関係において相手はOKになれないのです。なぜならば、そもそも提供側は「相手がOKではない」ことを前提にしないと関係を維持できないと考えているからです。

好き」を基準にすること

再び話を本田健さんに戻しますと、実際に最終達成できるかどうか、その伝達方法は究極のものかという問題はさて置き、彼の広めようとした世界観の美しさには目を見張るものがありました。それは、依存ではなく「好き」で繋がるビジネスであり、人間関係だと言うことです。

顧客側から見たときに、

その商品・サービスがなければ自分はOKではない

=「ありのままの自分ではOKではない」

欠落意識・依存心・不安からその商品・サービスを購入する

のではなく、それを「好きだから」選ぶという選択基準のシフトを意味していたのです。

何を意味するのかというと、その根本動機である「ありのままの自分ではOKではない」を克服することを前提とした世界観だったと言うことなのです。「好き」を基準にして何かを選べると言うことは、前提として心の自由度が必要であり、その自由度を獲得するためには、人間が根底に持っている不安感を克服する必要があります。

根本理由・動機から自由になること

「夢を持つことが大事」だと強く主張する人と最近会いました。

しかしそのエネルギーの強さに逆に私は疑いを持ちました。なぜその人はそのように思うのだろうと思いました。自分が好きな主義主張を持ち、好きな思想体系を持ち、自由に考えて自由に感じることは素晴らしいと思います。しかしながら、自分の思想体系や主義主張によって他者を批判・否定し、ジャッジするとなるとまた話が違ってくるように思います。

理念の高さや崇高さに反して、問題はたいてい人間関係・関係性の中で起こります自らの正義を他者に当てはめたとき、それは暴力になります。その人の思いや考えはその人の観点で見たときに正しいと映るかも知れませんが、また違う人は異なる観点で見ているので、それを正しいとは感じないかも知れません。条件状況や立場によって変わるものを絶対視し、ある一方によって支配・蹂躙するという考え方こそが人類歴史500万年の限界だったと言えるのではないでしょうか。

根本認識として「自分はOKである」ことを認識の出発点とすることが出来、それをベースにビジネス、人間関係、世界が繋がれば、世界は美しく変わっていくと思います。その世界においては「自分の正しさ」を殊更に主張する人はほぼいないでしょう。なぜなら、価値観とは絶対的なものではないと誰もが知っているからです。そんな世界が来ることを願っていますし、そのために自分の出来ることをしていきたいと考えています。

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