帝国主義と民主主義

最近、スター・ウォーズシリーズを1から6まで全て通して見ました。

改めて、スター・ウォーズシリーズがなぜこれほど人気なのかが分かった気がします。かつて私はアクションやSFの描写という側面でしか映画をうまく楽しむことができませんでしたが、今では人間の心理描写、そして善と悪などのテーマについてもかなり理解が進んできた所がありますので、多面的にそして重層的に映画を楽しめるようになってきたと思います。

年を重ねるほどにこの映画の素晴らしさがより分かるようになってきたというところでしょうか。

帝国主義と民主主義

さて、折角ですので一つのテーマについて書いてみたいと思いました。それは、帝国主義民主主義についてです。この映画でもその事についてはかなり重要なテーマとして描かれているように感じます。

民主主義は話し合いに時間がかかる。」パドメはそう言いました。

それに対して、戦時中は強力で迅速な意思決定システムが必要だという理屈で、民主主義的な投票システムを経由して独裁制(帝国主義)へと進んでいくことになります。

では、最終的に独裁制を支持することになったアナキンは、自分が悪いことをしていると思っていたでしょうか。そうではありません。自分こそが正義であり、そのやり方によって平和がもたらされると信じていました。反対勢力の抹殺や、支配によって平和になると言うことを信じていました。

日本は民主主義か

ふと、日本について思いを馳せました。

日本という国では、様々な集団が形成されています。

国という大きな集団があると捉えることも出来ますし、就職して企業という集団に属すると考えることも出来ます。趣味や宗教、主義主張に基づく集団に属することもあるでしょう。そして、そのような任意に選択することの出来る集団とは違い、家族という集団もあります。(国や家族は選べませんね)

嫌なら辞めろ。嫌なら出て行け

私がこれまで生きてきた中で見てきた日本という社会は、決して民主主義的とは言えない状況だったなと、改めて思います。

例えば、会社でも何でも、不平不満を口にしたとき、「嫌なら辞めろ」というセリフを聞いたことはありませんか?

私は、このセリフが意味する世界観を今まで信じてきました。

例えば、会社で働いているとして、会社に対して不平不満があったとしても、それを決して言ってはならないと思っていたのです。愚痴を言うという意味ではありません。経営者に対して正当に自己主張し、組織や集団自体の意思決定を担う一員としてのポジションになるという意味です。

例えば、会社なら会社は例えば経営者が作ったものであるから、経営者が絶対的な意思決定者になり、それ以外の社員は隷従するしかない。そのような集団形成が当たり前だと信じてきました

しかし、これのどこが民主主義なのでしょうか。改めてスター・ウォーズを見て、日本ってどうなのかな?と考えたとき、私は、日本の現状は帝国主義なのだと感じました。

一見民主主義に見えるかも知れませんが、そうではないことに気付きました。支配者と隷従者。経営者側と労働者。

そして、その原点は家族にも到達します。人間関係の原型は家族でその鋳型が形成されるからです。「私は私でOKである」と思えない成長の仕方をしたのであれば、恐らくは民主主義的ではない雰囲気の家族だったのではないでしょうか。

分離から統合へ

今の日本は、本当に民主主義的と言えるでしょうか。

自分の主義主張や世界観、論理体系・思想体系によって自分や他者を決めつけ、自分の理解が及ばない可能性は全て排除していないでしょうか。自分の考えが絶対正しいと考えてそれを押し付けていないでしょうか。自分の考えや世界観の中にはまり込み、出られないほどに井の中の蛙となっていないでしょうか。

私が育った家では、みんなが自分の思い込みの中にいて、何かを話し合うなど不可能な雰囲気でした。そのため私は、集団の中にいるにも関わらず孤独であるという究極の孤独の中を生きてきました。誰かと一緒にいるにも関わらず孤独を感じるくらいであれば、本当に一人になって感じる孤独の方が余程マシです。

いや、少し脱線しました。

私の観点から見て、今の日本がどのように見えるのかというと、結局のところ誰も民主主義など知らないし、経験していないのだと言うことです。私個人で言えば、育った家庭環境の影響により、自分自身の尊厳さえ守れない状態でした。

スター・ウォーズのテーマは壮大です。

話し合うのは時間がかかるから、誰か強力な支配者が支配すればいい。それによって集団の意思決定をすればいい。しかしそれでは独裁制であり、民主主義の否定である。そもそも、民主主義的に一つの結論に到達することなど可能なのか。自分が正しいと信じている個人が集まって冷静に話し合い、高い次元で融和することなど可能なのか。

これは、私自身のチャレンジでもあります。

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