よい人生・幸せな人生

昨今、色々な問題解決法としてテクニックや考え方、思想哲学的なものが氾濫しているように思います。

私は以前、よい人生とは何かということを追求していたこともあるのですが、これには様々な弊害があることも分かってきました。

事例1:幸せな人間関係

例えば、人間関係に様々な問題を抱える人は、良い人間関係を追い求めるようになります。それはそうです。問題があると様々なストレスもあります。しかし、良いの定義の仕方によって、様々な問題も結果的に出てきます。

例えば、「論争のない、牧歌的な状態」が良い人間関係だと定義したとします。すると、少々思ったことは言わずに我慢して、黙ってやり過ごす方が賢いことになります。基本的に思ったことなどは言わない方が平和であるような気がします。我慢していれば問題は起きないようにも思えます。しかし、思ったことを言わないことが当たり前になってしまったら、一体いつ思ったことを言う瞬間は訪れるのでしょうか。あるいは、一生我慢することが美徳だと信じて死んでくのでしょうか。

誰もが同じ意見を持っていることは論理的に考えにくいので、基本的に誰かが我慢していないと上記の平和は実現されないのですが、それのどこが良い人間関係なのかは疑問の残るところです。

相手と意見が違ったときに主張しないことが美徳だとすると、ひどく窮屈な幸せのように思います。でも、主張してしまえば、もしかすると相手との関係は終わってしまうかも知れません。論争に発展し、関係にヒビが入るかも知れません。それは幸せな人間関係の定義からは外れているような気がして、恐れを感じるかも知れません。

事例2:良いパートナーシップがあると幸せ

今の時代は昔と違って離婚も珍しいものではなくなりましたし、独身でいることも珍しくなくなりました。しかし、その事を気に病み、世間の目を気にしてパートナーを求める人がいるように思います。

しかし、これもまた、「そうでなければ幸せになれない」と考えるのもどうかと思っています。例えば、本当にやりたいことが海外でのジャーナリスト活動であって、特に結婚願望がなかったとしたらどうでしょうか。結婚するかどうかは、その人にとってはどうでもいいことになるかもしれませんし、さして重要なことではないかも知れません。

また、パートナーがいないと幸せにはなれないと考えている状態でパートナーを探していれば、それはつまり、一人でいることは✕だと言うことになってしまいます。では、めでたくパートナーが出来て幸せなときはいいですが、明らかに別れるべき時期が到来したとき、「一人になることが✕」だと思っていれば別れることが出来ず、結果的に自分を幸せにするはずの観念によって自分自身が制限され、幸せから遠ざかってしまうと言うようなことも起きえます。

事例3:友達が多い方が幸せ

なんとなく、友達が多い方が幸せと聞くと、そんな気もします。実際、そうかも知れません。

ただし、そうでなくては幸せになれないと考えて、本当は一人でゆっくり過ごしたいのに無理に人に合わせたり、断りたい誘いを断れなかったりするのであれば、本末転倒になってしまう恐れも大です。結局のところ、最初の動機に「恐れ」「恐怖」が含まれているかどうかがすごく重要で、そこは自分の内面を見つめる必要があると思います。

〜でなければ自分はOKではない」という考えから出発すると、恐れから自分という人間をどんどん本来のあり方から変化させてしまいます。いつの間にか、本当の自分がどんな人間だったのかも分からなくなってしまうかも知れません。

条件付きの幸せでいいのか

確かハワイの教えだったと思いますが、何かを求めるときに、今既に幸せであるというスタート地点から始めることがとても重要だというものがありました。それはつまり、「何かが足らない」ことを基準点に据えてしまうと、始まりが✕であり、✕が〇になるために条件を満たす必要があるという条件設定になってしまうと言うことなのです。条件がなければ幸せになれないと考えるのであれば、その条件によって不幸になるというおかしな事が生まれてしまいます。

別に、何を幸せだと思ってもいいと思うのですが、結局のところ、ものの見方が固定していることこそが問題の本質なのであって、不必要に条件に左右されない、今ここの平和や平穏を見つけることの方が大事なようにも思います。別に、我慢することが美徳だとも思っていませんので、好きなものを求めればいいと思います。

定義に縛られることこそが問題だと思います。観点の自由さ、心の自由さこそが鍵だと思います。我慢が好きな人は我慢すればいいのです。一人になりたければ、一人になればいいのです。やりたいことがあれば、やればいいのです。必要以上に世間の情報に惑わされずに、自分が本当にやりたい事へと向かうことが重要だと感じています。

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